結婚観

傷つきたくないオトコたち

2006.2.1 読売新聞朝刊より

「新卒採用の基準って何?」 就活の挫折ニートの引き金

 

厚生労働省の「労働経済白書」(2005年版)によると、新卒者に占める無業者の割合は、

1990年の5.6%から、1999年以降は約20%と高い割合で推移しています。

無業者の増加は、景気の低迷が最大の原因ではありますが、

就職に失敗した学生が働く意欲を失っていることも一因であるといわれています。

 

記事には、「企業の採用基準のあいまいさが、学生のやる気をそぐ」

「一発勝負で短期集中型の新卒募集が巻き返しのチャンスを奪う」と、

まるで企業が悪いかのような論調である一方、

「そういった採用方法は昔からある。昔と比べてあきらめやすい、社会性に欠けるなど、

学生本人の資質の問題もある」と書かれています。

 

私個人的には、後者の、学生の資質の問題の方が大きいように思います。

 

学生時代は、テストの点数や学校、偏差値といった基準によるランク付けがされますが

(それが良いか悪いかは別問題として)、それが一旦崩壊するのが就職だと思うのです。

 

「なにが足りないのか。せめて落ちた理由が分かれば」「もう働く意欲が萎えてきた」と

面接を受けた8社が全て不採用だったという有名大学4年生の男性は、

取材に対し、ため息混じりに語ったそうですが、 

そんなぬるい考えの学生には「甘えるな」と言いたい。

 

世の中クリーンで公正なことばかりではありません。

それを実感する人生最初の機会が就職だと思うのです。

 

それに、合否の基準を明確にするのは容易ではないと思います。

採用担当者が違えば採点も変わるし、他の受験者に優秀な人が多ければ、

相対的に評価も下がるでしょうし。

 

100歩譲って、企業が採用基準を明確にして合否に不公平感がないようにしたとしても、

入社して働きだしたら、きっとすぐに不条理に直面するわけですよ。

その壁を超えられないなら、結局同じことです。

 

また、この新聞記事の趣旨から外れると思いますが、文中に出てくる学生が男性であるのは

偶然ではないと思ってしまったワタクシです。

総じて女性の方が現実的で打たれ強いような気がするのです。

そんな思いを抱きつつ、次の新聞記事を見てみましょう。

 

 

2006.2.1 毎日新聞夕刊より

傷つきたくない 告白しない 未経験の若者急増中

 

「モテ」という言葉が流行る一方で、フラれたことがないという若者が増えているらしい。

ある大学の授業の一環で、学生300人に調査したところ、

今カップルとなっている学生のうち、男性から告白したのは4割、女性からが6割だったそうです。

 

「確かに、恋愛に全く関心がない男子学生が増えています。

 傷つきたくないから恋愛しない。自分から告白しないし、フラれることもないのです」

とは、上記の調査をした大学の、心理学を専門とする助教授のコメント。

 

そう、今は女性からアプローチしないとカップルが成立しづらい時代なのです!

 

そんな女性はといえば、流行りのキーワード「モテ」に表わされるように、

特定の彼、ではなく「万人ウケ」を意識するのがトレンド。

なぜなら「誰かに選ばれたい」から。(「誰か」って一体誰よ?)

 

そのため、個性を際立たせるよりも、分かりやすさが重要になってくるんですね。

分かりにくかったり、屈折していては、繊細な男性に選んでもらえませんから。

 

 

ところで、その特集記事(フラれ考)と同じ面にピーコさんのインタビュー記事があり、

こちらも非常に興味深い内容でした。要約すると次のようなことを語っています。

 

「私は悲しい歌が好き。今若い人の歌はやさしい恋の歌ばかり。悲しい恋はウケない。

人を好きになるのは楽しいものだと思っている人が多く、失恋するのが怖いから

人を好きにならない人もいるみたいだけど、「好き」というのはそれだけで悲しくなったりする。

片想いなんてその典型。悲しくない恋なんて恋じゃないわよ

 

ガツンときますねー。でもその通りだと思います。

 

人を好きになると、必ず負の感情も生まれてきます。

悲しみや苦しみや嫉妬など、真剣に人を好きになればなるほど、避けて通れない感情です。

 

でも、それがレンアイの醍醐味というものではないでしょうか?

 

「落とされるのが嫌だから、就職しない」

「フラれるのが怖いから、恋愛したくない」

 

と、そんな姿勢では人生の楽しみを味わいつくせないような気がする私は、

旧いタイプの人間なんでしょうかねえ?

 

傷だらけの人生(?)もオツなものだと思うのですが。

 

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10 thoughts on “傷つきたくないオトコたち”

  1. まねきねこさん、私も“何が足りないのか。せめて落とされた理由がわかれば。”って思っていたクチです。思っていただけではなく、最後の最後あたりに受けた会社の社長に思わずブチまけてしまいました。ブチまけたあげくに泣いてしまいました(最低)。で、“じゃあわかった。どこの会社にも受からなかったら、ウチに来なさい。”と言われました。そのとき本当に必死だったんですー。
    今思えばすごく甘いのですが。
    恋愛に関しても、最近悲しんでいないし泣いてもいなくてなーんかダメです。今年は本気でがんばります。

  2. すいません。四十路も近い女、RICOでございます。(あっ、ばらしちゃった!)
    私も古いタイプなのかな~。まねきねこさん側の意見を持っとります。まあ、今までに傷つきまくり(?)人生だった私。確かに打たれづよくなったかも。今でもよく凹む事はある。でも、意外とそれも嫌ではない。極めつけは旦那かな~?サバイバーな人がいいと待ったカイがあり、無人島に行っても、おそらく狩をしても食わせるタイプ。でも、妻にも強きを求めてる。日本の男の人(私が会った)は、サバイバーな人がいなかった・・だから縁があってアメリカまで来ちゃったのかな?

  3. 告白しない 未経験の若者 ワタクシです。・・・若者?
    私の場合、告白しないのは『奥ゆかしい』自分を
    演出しているところがあるような気がします。
    ところで、まねきねこちゃん
    『味わい深い恋』はしてますか?
     

  4. “何が足りないのか。せめて落とされた理由がわかれば。”
     
    「いやー、キミのこんなところがダメだったのだよ」とか
    「うーん、今回の応募者の中でキミは部下にしたくない男ナンバー1で、タレントにたとえると出川?」
     
    なーんていわれたらますます立ち直れないと思いますが‥

  5. star-mmさん
     
    社長に直訴、ってのは甘いどころか逆にガッツありますよ!
    今年はがんばりましょう。お互い!

  6. RICOさん
     
    「弱いオンナと強いオトコはいない」という説もありますが、
    昔のオトコはいい意味で虚勢を張ってたと思うんですよね。
    男性陣にはもう少し強がってほしいな~と思います。

  7. 毎度、♪やまっち♪でございます。 やっと、画面が軽くなってコメント書かせて頂くことが出来るようになりました。 そ~ですね~…、やまっちが偉そうなことを言える立場ではございませんが、仕事も恋愛も打たれ強くならないといけないかも知れませんね…。 昔と比べた場合の現在の離婚率しかり、新卒入社後の3年以内の離職率しかり…。

  8. orieveさん
     
    片思いも1年以上続くとツライな~。でもまあそれもまた楽し、といったところでしょうか。
    『味わい深い恋』、今はサッパリです…

  9. ♪やまっち3♪さん
     
    挫折を知らないまま大人になると、傷が深くなるんでしょうね。
    大人になってから「はしか」にかかると重くなる、みたいに。

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